交通信号の制御には、交差点に近づいている道路利用者や、交差点で待機している道路利用者を正確に把握するための情報が必要です。また、道路管理者が交通の流れを理解し、改善を計画するには、詳細なデータも欠かせません。ベルギーのレンニクでは、Agentschap Wegen en Verkeer(AWV)とFlow Analytics by AGCが、単一のLiDARシステムでこの両方のニーズに対応できるかを検証するプロジェクトを開始しました。
本プロジェクトには、異なる専門性を持つ4つのパートナーが参加しています。AWVが目標を設定して既存のインフラを提供し、Flow Analytics by AGCがLiDARによる検知とデータ分析を担当しました。Trafiroad NVは現地での設置を行い、SWARCO ITSは自社のFlowNodeシステムにソリューションを統合しました。これにより、信号制御に用いる検知データが、AWVがすでに使用している監視ツールに直接送られます。
交差点の交通需要を検知
このソリューションは、車両、歩行者、自転車を単一のシステムで検知するように設計されており、道路利用者の種類ごとに別々の検知設備を設置する必要性を減らします。交差点に設定された制御ルールの範囲内で、交通需要に応じた信号制御を支援する検知データを提供します。
また、押しボタンに代わる方法として、歩行者の横断要求を自動的に登録する仕組みの検証も目指しています。横断を待つ歩行者を検知することで、本人がボタンを押さなくても、システムが横断要求を登録できる可能性があります。
同じデータを交通分析にも活用
LiDARシステムは、信号制御に加えて、詳細な交通調査にも対応します。交差点内の移動データは、さまざまな道路利用者がどのように空間を共有しているかをAWVが理解し、交差点の運用状況を評価するうえで役立ちます。
これらの機能をひとつの設備にまとめることで、道路管理者は日々の交通管理と長期的な分析を結び付けることができます。レンニクのプロジェクトでは、実際の運用環境でこの手法を評価し、既存の交差点インフラで両方の機能を実現する方法を検討します。
