都市環境が絶えず変化する中、円滑で効率的なモビリティを実現することは、世界中の都市にとって重要な課題です。人々が安全かつ自由に移動できる都市をつくるには、交通パターン、ライフスタイル、移動ニーズの変化に合わせた継続的な適応が欠かせません。 こうした考えのもと、私たちはヘルシンキ市での新プロジェクトを開始しました。
変化を進める都市、ヘルシンキ
都市計画の先進都市として知られるヘルシンキは、今回も大胆な再編を進めています。 エスプラナーデ地区では、都市体験の向上を目的に、北エスプラナーデの車線を1本削減し、テラス空間を拡充。滞在性の高い、より魅力的な都市空間づくりを進めています。 同時に、南エスプラナーデには新たな自転車レーンが整備されました。
これらの変更は景観だけでなく、人々の移動行動そのものに影響します。 その変化を包括的に把握するため、 Forum Virium Helsinki は Flow Analytics by AGC を実証パートナーとして選定し、先進的なモビリティ分析を導入しました。


私たちのミッション:シームレスな都市モビリティへ
Flow Analytics by AGC は、都市モビリティをより円滑で、適切にマネジメントされた状態へ導くことを目指しています。 先進的な分析ソリューションを通じて、歩行者・自転車・車両を含む多様な交通モードの流れを可視化し、都市の意思決定を支援します。 同時に、プライバシーへの配慮を設計の中核に据えています。
エスプラナーデにおける Forum Virium との協業では、高度なデータ分析とトラッキング技術を活用し、都市側の判断を以下の領域で支援します。
1. 交差点周辺の交通量把握では、
- 主要交差点における車両・自転車の流動量を把握し
- 南エスプラナーデからの自転車流動とその後の移動を追跡します。
- 自転車の流れのパターンをモニタリングし、その移動経路を追跡してインサイトを取得します。
2. 電動キックボード・シェアサイクル評価では
- 導入施策が利用率へ与える影響を検証し
- 利用が多い時間帯を特定します。
- 利用ピーク時間帯や駐停車・発着行動を分析します。
3. 自動車交通の効率評価では
- 対象エリアの渋滞状況と所要時間を評価し
- 時間当たり通過台数
- ピーク時間帯、平均速度を把握します。
4. 交通違反・危険挙動の把握では
- 横断歩道外横断、歩道上の二輪走行
- 車線逸脱、ニアミスなどを検知します。
5. 外部イベント影響分析では
- 催事や周辺要因が人流・交通行動に与える変化を検証します。
ヘルシンキの Mobility lab との協業は、直感的で効率的な移動が可能な都市を実現するという共通ビジョンに基づいています。 Flow Analytics by AGC は、包括的でデータドリブンなインサイトを提供することで、都市リーダーの意思決定を支え、今回の再編が都市環境へ前向きな効果をもたらすよう貢献します。
本プロジェクトは、他都市にも展開可能な実践モデルとなることを目指しています。 先進的モビリティ分析、プライバシー配慮、そしてシームレスな都市移動という共通目標のもと、私たちは都市における移動のあり方を着実に進化させていきます。
今後も、本協業で得られる知見や成果を順次お届けしていきます。